仙台駅前バス停留所を西口バスプールに集約する意味は?(2)

仙台駅前バスプール付近から早朝の地下鉄東西線(仮称)仙台駅予定地・仙台駅前開発ビル(仙台ロフト)

2008年4月10日
仙台駅西口バスプール付近から
早朝の地下鉄東西線(仮称)仙台駅予定地・仙台駅前開発ビル(仙台ロフト)

 

仙台駅前西口バスプールに集約する問題点

仙台駅前のバス停留所を西口バスプール一ヶ所に集めるということは、バスが同じ場所から発着するわけですから、バスの発着によってパスプール出入り口交差点の渋滞が起き、バスプールから各方面に向かう場合にも同一ルートにバスが集中しますから、バスプールの先でも渋滞が起きてしまいます。現状でも、バスプールから青葉通を通り電力ビル前までの所要時間は、バスプール内を走行する時間、バスプールの出口交差点の待ち時間などがあり、単純に青葉通りのバス停から発着するよりも所要時間は長くなっています。

また、バス降車場もバスプール内に集約するということのようですから、バスプールに入る時のバスの渋滞も起きますし、バスプール内でも渋滞が起きてしまいます。
 

高速バス乗り場をバスプールに集約する意味

広瀬通にある宮城交通高速バスの停留所は、近年、宮交パーキングが高層ビルに建て替わったことにより、バスベイや待合所が整備され、ペデストリアンデッキも新設され、過去にあった問題点は大きく改善されています。

高速バス乗り場は主に、広瀬通と仙台駅東口に集約されています。
仙台駅東口は、仙台駅東口のバスプールにはJRバス東北を中心に発着、ツアーバスは宮城野通の路上に止まっていますが、事業者によっては空き地駐車場を利用し乗り場としているところもあります。

広瀬通の高速バス停留所を、一般路線バスと同じ仙台駅西口バスプールに集約したとしても、仙台駅東口の高速バス乗り場を含めて集約しなければ一ヶ所にした意味がありませんし、ツアーバスもバスプールに入れるのかどうかという問題があります。

現在の場所からバス停留所を移すということは、バス事業者が自助努力で整備した待合所を廃止し、仙台市が待合所を作り直すことになりますが、その点も疑問に感じるところではあります。

また、一定のシェアがあるツアーバスをバスプールに入れるのかどうか、除外するとしてもバス停留所集約化の意味が薄れてしまいます。
 

100円パッ区(都心バス100円均一区間)乗り場がわかりにくい

地下鉄東西線開業後の都心内移動としての路線バスは、郊外から来たバスや仙台駅前発のバスは大幅に削減され、都心循環の専用バスか地下鉄利用に変わることになると考えます。

県庁市役所前方面に向かうためのバス停留所(乗り場)を集約させることは、バスの運行上、不可能だと思います。仙台駅前発の路線バスと仙台港フェリーターミ ナル発や野草園発で仙台駅を経由するバスと同じ場所にバス停留所を集約することは、ルートによっては交差点やバスプールを何度も右左折する形になり、合理 的ではありません。

しかし、仙台駅前のバス停留所を再編すること自体は、バスの利便性が向上し、都市の魅力のひとつである公共交通を強化することに繋がります。
 

バス乗り場を整理する場合に、経由地別にしたらどうか

現在のバス停留所(乗り場番号)は、目的地別になっていると思いますが、実際に利用者が多いのは途中経由地のほうではないかと思います。これまでに地下鉄南北線が整備され、今後は地下鉄東西線開業することにより、路線バスの機能としては終点近くに行くというよりは、地下鉄駅が近くにない都心周辺部への利用が中心となるのではないでしょうか。

バス停留所を再編する場合には、バス停留所(乗り場番号)を経由地別にして、目的地は隣や近くのバス停留所(乗り場番号)に集約するほうが便利になるのではないでしょうか。
 

バスプール集約は、仙台市地下鉄東西線の集客施策ではないのか

仙台市の「せんだい都市交通プラン」を見ると、「仙台駅東西の駅前広場の機能強化」、「高速バスターミナルの整備」ということが書かれています。

一般路線バスと高速バスのバス停留所を同じ場所にする意味、路線バスの降車場までバスプール内にする意味、アーケード街や百貨店がある場所からバス停留所を離す意味。

意味を考えていると、ひとつの答えが浮かんできました。仙台駅前バス停留所のバスプール集約は、仙台市地下鉄東西線の利便性を上げるための施策なのではないかということです。

仙台駅西口のバスプール、今回拡張する計画の南町通地下には地下鉄東西線の仙台駅があります。この直上にあるバスプールに路線バス・高速バスの乗降場があれば、地下鉄東西線対路線バス連動性が高まり地下鉄東西線の利用者が増えるのではないでしょうか。

地下鉄東西線の利用者が増えることは喜ばしいことですが、仙台駅前の街づくりやバスの運行に悪い影響があるとすれば問題があります。他の要素も含めて、バランスをとった施策の実行が必要ではないかとおもいます。
 

バス停留所集約のみではない問題

バス事業者間の問題、
仙台駅前の街づくり、
仙台駅東口のバスプールの活用方法、
鉄道並行バス路線縮小の方針、
地下鉄東西線に関わる路線の再編、
仙台駅東西方向を結ぶバス路線を検討するのか、
都心内移動としての路線バスをどの様にして確保するのか

単純に現在の仙台駅前バス停留所を集約するという話だけではないだけに、どの様にすればいいかは簡単には答えは出ませんが、公共交通は仙台の都市機能としての重要な部分ですので、良い方向に向かってもらいたいものです。
 

《関連ホームページ》

仙台駅周辺地区の交通結節機能強化に向けた検討を行っています - くらしのガイド 仙台市
http://www.city.sendai.jp/sumiyoi/kotsu/keikakutou/1189674_1589.html

せんだい都市交通プラン - くらしのガイド 仙台市
http://www.city.sendai.jp/sumiyoi/kotsu/keikakutou/1195636_1589.html

仙台市交通局 「仙台市自動車運送事業経営改善計画(案)」について,市民の皆様からのご意見を募集します
http://www.kotsu.city.sendai.jp/kigyo/keiei/bus_kaizen_pub.html

 
仙台駅前バス停留所を西口バスプールに集約する意味は?

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