「震災遺構を覆ってしまう」という方法 南三陸町防災対策庁舎

南三陸町防災対策庁舎の震災遺構としての保存について

宮城県内の震災遺構の保存について、現在までに、国の支援内容と、保存対象の選別を各市町から宮城県に一任するということが決定しています。

宮城県内にはたくさんの震災遺構候補の被災建物等がありますが、今回は南三陸町防災対策庁舎を中心に考えて行きます。
 

震災遺構って何?

震災遺構の意味としては、東日本大震災の津波で被災した建物等を、後世に被害・危険を伝えるための物というのが正しいでしょうか。

  • 死者が出なかった建物では、安全だったという証明
  • 死者が多数出た建物では、この程度では安全ではなかったという証明
  • 災害時どのような状況だったかを見直せる研究対象の現物保存
  • 死者を弔う場所
  • 二度と同じ被害をださないという祈念をする物
  • 防災学習の場
  • 防災視察
  • 観光時に立ち寄る場所

多くの意味があると思います。
 

死者が出た震災遺構と交通死亡事故現場を比較する

死者が出た震災遺構に似ているものを考えてみると、適切であるかどうかはわかりませんが、交通死亡事故現場が似ていると感じますので比較してみます。

交通死亡事故現場、自動車同士の交通事故現場は全国至る所にあります。

しかし、交通事故現場を保存している例を知りません。

交通事故というものは、日常、たくさんの人が利用している公共空間である道路で起きるものです。ですから、交通事故現場を保存するということは、道路を封鎖するということになり、現実的ではありません。

しかし、交通事故現場を保存する価値は無いのかといえば、無いとは言い切れません。 交通事故がどのようにして起きたのか、ドライブレコーダーの映像と現場の被害が両方見ることができれば、事故の恐ろしさを実感することが出来、安全運転をする人が増え、交通事故数の減少につながるのではないでしょうか。

ただ、保存された交通事故現場は、親族や、身近な人が亡くなっていると考えるとどうでしょう。 それを野ざらしで、毎日見る場所にあるとすれば、それはつらいことは想像できます。

震災遺構も同じだとすれば、それは精神的に大きな負担になることはわかります。

南三陸町防災対策庁舎

2013年4月28日
宮城県本吉郡南三陸町志津川
南三陸町防災対策庁舎

八幡橋付近から八幡川・下流方向

2013年4月28日
宮城県本吉郡南三陸町志津川
八幡橋付近から八幡川・下流方向

 
「震災遺構を覆ってしまう」という方法 南三陸町防災対策庁舎

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