「震災遺構を覆ってしまう」という方法 南三陸町防災対策庁舎(2)

建物で覆ってしまう

体育館のような鉄骨構造の建物で覆ってしまったらどうでしょう。

震災に対する学習施設として、内部壁面には 、プロジェクターで震災前の景色、震災直後の景色、そして現在の映像を映し出し、震災前の防災対策庁舎がどのような場所にあってどのような施設だったかを説明する。

そして、防災対策庁舎の屋上と同じ高さに回廊を設置し、外壁の一部をハーフミラーガラスにして、海が見えるようにし、津波の高さを実感できるようにします。

建物で覆うメリットは、被災建物を日常見ないで済むこと、被災した当時の形で雨ざらしで保存することは維持が難しく費用が大きいので、被災建物を覆うことによって劣化を抑えることが期待できます。

もう一つは、国の震災遺構保存支援は、初期費用のみで、維持費などは寄付や入場料収入でを得ることを前提に市町村の負担となっていますので、防災対策庁舎を覆ってしまえば、入場料を確保することができます。

建物で覆うことは、メリットが大きいと考えます。
 

ただただ元の街に戻したい

震災遺構候補の被災建物の撤去が進む現状について、保存費用の面は別として、被災建物を「見たくない」人が多いからそのような流れになっているのかと思っていました。

しかし今、よく考えてみると「ただただ元の街に戻したい」、復旧復興で「何事も無かったことにしたい」と思っている人が多いのではと感じています。

震災遺構を「見たい、見たくない」ではなく、「いる、いらない」という選択もあるとすると、大変難しくなります。
 

津波被災者でない立場として

津波被災者でない立場としては、防災の街としての発信力の為、津波の被害を無駄にしないように、今後の防災に役立つようにしてもらいたいと思っています。 覆うということで、気持ちの部分が緩和できるのであればと思い、今回提案させて頂きました。
 

討論が必要

震災遺構保存の問題は、気持ちの問題だけではなく、維持費の問題もありますが、よく南三陸町全体で討論して、結論を出していただければと思います。

八幡橋付近から志津川高校

2013年4月28日
宮城県本吉郡南三陸町志津川
八幡橋付近から志津川高校

八幡橋付近からJR志津川駅近くのビル

2013年4月28日
宮城県本吉郡南三陸町志津川
八幡橋付近からJR志津川駅近くのビル

 
「震災遺構を覆ってしまう」という方法 南三陸町防災対策庁舎

 1 | 2 |